九段坂三番町

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■ 流動

2004/11/26 金 14:35 | -

 12月1日よりボーダフォン社長に津田志郎氏が就任する。彼はこの6月までドコモ副社長を務めており、次期社長という声もあったが、結局は役員を辞め、子会社社長になっていた。そこへボーダフォンから声がかかり、8月にドコモ子会社からボーダフォンに入社。このニュースは、どえらいビックリしたもんだ。

 ドコモのそういった役員異動が発表された時、iモードをひっぱってきた立役者の1人である榎氏が常務取締役に選任され、とある新部署のトップになった。その新部署は、2つの部署が合体したもので、そのうち1つは榎氏がトップだったので、新部署創設に際して同氏が継続してトップに立つのは順当と言えることだった。

 しかし、もう1つの部署のトップだった人はどうなったのだろうか。その人は、榎氏に先んじて常務取締役になっていた谷氏だ。6月の人事異動の際、榎氏と交替するかのように、常務取締役を退任した。わしには縁遠い出世の道に潜む厳しさをガツンと感じさせる出来事だった。

 で、ちょいと先ほど谷氏が現在何をしているか調べてみた。すると、同時期に退任した役員の方々の消息も判明した。消息も何も、行方不明になってたわけじゃないのだが。

 谷氏は現在ドコモ北海道の社長を務めている。これから初めて同地の冬を迎えることになるのだろうか。そして、広報を担当していた日向氏は、ドコモ東北の代表取締役常務。ざっと見た限り副社長と言える位置に就いているようだ。

 これらの人事異動は、いわゆる大企業ではよくあることなんだろう。しかし、傍目には中央を追われたように見えてしまい、寂寥感が募る。だからどうだ、と言われればそれまでなんだが、何と言うか、人生80年だっつーのに、50歳そこそこで社会、というか舞台から退きはじめていかねばならぬというのは、きついことに思えたのだった。
author : hiziri | comments (0) | trackbacks (0)