■ 妄想
2004/12/07 火 14:05 | -
普段はココで仕事の話をできるだけしないようにしつつ、意外と言っちゃってる気がしなくもないですが、今回は1つ、どうしても伝えたいことがある。告白タイムなので体育館の裏に集合せよ。
先週手掛けたとあるネタで、仕事を楽しく進められるようなコネタを入れておいた。誰も気づかないであろうコネタ。
さて、その手掛けたネタの中で、ある画像が含まれている。これは「ExcelやWordをケータイで見れちゃうヨー」ということを示しているのだが、そこに記された数値に注目して欲しい。
「売上高」「来店者数」「目標達成度」とある。小売店を意識して、適当に作り上げたデータだ。このExcelファイルを作りあげ、ケータイに転送し、画面を撮影するまでの間、わしは妄想にふけっていた。オチなんてない。ただ、ひたすら繰り広げられる妄想の世界。
オチなんてない。仕事をする上で、少しでも楽しめるよう想像力をちょいと働かせただけのことだ。全部読んだ人、もしいたら申し訳ないと謝っておく。
先週手掛けたとあるネタで、仕事を楽しく進められるようなコネタを入れておいた。誰も気づかないであろうコネタ。
さて、その手掛けたネタの中で、ある画像が含まれている。これは「ExcelやWordをケータイで見れちゃうヨー」ということを示しているのだが、そこに記された数値に注目して欲しい。
「売上高」「来店者数」「目標達成度」とある。小売店を意識して、適当に作り上げたデータだ。このExcelファイルを作りあげ、ケータイに転送し、画面を撮影するまでの間、わしは妄想にふけっていた。オチなんてない。ただ、ひたすら繰り広げられる妄想の世界。
このデータが生み出された店は、会社を辞めて起業を志す38歳男性が経営するたこ焼き屋だ。店と言っても、テナントではなく、駅前で発動機を回しながら軽自動車を改造した店舗だ。彼は社会人になって以来、ずっと営業一筋で生きてきた男で、関西とは何の縁もない男だったが、なぜかある日たこ焼き屋経営で生きていくことを決意したのである。40歳を目前にした彼の心境にどんな変化が現われたのか、それはあえて触れないでおこう。
ともあれ彼は、新たな人生を踏み出した。たこ焼きのノウハウは、同僚だった関西出身者に聞いた。的確な商品戦略の策定を目的として顧客データの収集も行なう。また商品ラインナップの拡充を図るため、タコ以外にもチーズやじゃこをトッピングとして用意。全国のチェーン展開、という大きな夢は抱かず、常連が毎日やって来る和気藹々とした店舗を構えられるようにしていきたいと願っていた。
そんな彼の店は、東京近郊の中規模な住宅圏にある駅前で活動を開始した。売上は思うように伸びなかったが、もともともたこ焼き屋は非常に低コストで、利益率が比較的高い。退職金などもあって、しばらくはなんとかやっていけるという状況だった。
ほそぼそと学生や主婦などを相手にたこ焼き販売を続けていたが、平日が終わり、週末を迎えたある日、いきなり客が激増した。思わぬ自体に動転しつつも、彼は自慢の針で次々とたこ焼きを作り出し、その日は今まで体験したことがない疲労感と達成感を同時に味わうことになった。
何が起こったのか、きっちり調査する暇も余裕もなかったが、今後も客が列を為してくれるかもしれないという期待感、自信が膨らみ続ける。軽自動車という店舗形態であるため、大きな設備投資はできなかったが、とりあえず材料だけは買い込んだ。
そして数日後、いきなり客が来なくなった。ばったり止まった。閑古鳥が鳴くという状況を地でいく形になってしまった。
そんなもんか、こないだのことは突然お祭りでもやってたのか……そんな情報はリサーチした範囲では掴めていなかったが、そうやって納得しようとした。
細々とした日々に戻り、たんたんと生地を鉄板に流しこみ、タコを落として丸めていく。いつもの風景が蘇ってきたと思ってきたところに、また大量の客が現われた。いったいなんだ、何が起こったんだ。雑誌にでも掲載されたのか、テレビがいつの間にか取材に来てたのか。混乱しながらも彼は数多くのたこ焼きを販売した。客の勢いが衰えたのは、日が変わろうとする時刻だった。
オチなんてない。仕事をする上で、少しでも楽しめるよう想像力をちょいと働かせただけのことだ。全部読んだ人、もしいたら申し訳ないと謝っておく。