九段坂三番町

定休日は土日祝。
<< 2004/01 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

2004-01-23

2004/01/24 土 08:30 | -

■ ユビキタスエロ 18:33
 「ビデオデッキの普及は、アダルトビデオの登場が大きな役割を果たした」
このような類の話を聞いたことがある人は多いだろう。
いかに斬新かつ利便性の高い製品でも、
その普及においてエロは必須事項であるとさえ言える。
実際、昨年まで大きな盛り上がりを見せていたファイル交換ソフトで流通していたコンテンツは
大部分がエロ系だった気がしなくもないが、「それはオマエが(以下略)」というツッコミは無しで。

 ともあれ、人の欲望をいかにうまく突いていくかという点は
ビジネス展開において(大々的にマーケティング活動は行なわれないだろうけれど)重要なコトだ。
 もしかしたら唯一、エロ抜きで普及したのは携帯電話かもしれない。
いまでこそ出会い系サイト云々と言われるが、それは普及したからこそ発生したのであって、
牽引要因ではない。

■エロこそユビキタスに活路を与える
 かつての「マルチメディア」のように、ここのところ、やたら持て囃され、
早くも恥ずかし単語*1になりつつあるのが、いわゆる1つの「ユビキタス」。
確かにいつでもどこでも何でもコンピュータが手助けしてくれたら便利な面も多々あるので、
いつかは「ユビキタス」な社会が実現するかもしれない。

 現状を見れば、そのユビキタス加減にマッチしているのが携帯電話。
わしの元同僚であるI氏は、いかに「いつでもどこでもエロ」を味わえるかという点を突き詰めている1人。
彼が提唱する「ユビキタスエロ」は、いかにもサイバーで、限りなくユビキタス製品の普及を鍵を握るファクターだ。
しかし、一方でその言葉を口にする彼は、我が社で冷やかされているのも事実。
彼は周囲の無理解に立ち向かいながら、多種多様な最新機器を駆使して、
懸命に「ユビキタスエロ」の実現に努力している。
ある意味、東大・坂村教授の同志と呼んでさしつかえないだろう(言えないけど)。

 そんな彼が、ひさびさに我が社を訪問した。
彼曰く「いよいよケータイだけでオリジナルAV作成&鑑賞が可能になりましたよ」という。
まぁ、最近はパナやソニーが、DVDレコーダーなんかで携帯でも見られる動画作成を可能にしている。
そして携帯電話でもそこそこの動画撮影ができるようになるとともに、
端末内の動画をテレビモニターに出力することも可能だ。

 わかっていても、実行する人が少ない分野は、ある意味ビジネスチャンス。
不況にあえぐ各アイテー企業は、さっそく彼のアイデアを買って、
ビジネスモデル特許として活用するべきだ。特許は言い過ぎだな。
ま、そういうわけで、彼の努力はいつの日か実を結び、誰もが実行する日がくるだろう。かもしれない。
そのときこそ、エロがユビキタスに光を与えた日であり、我々の社会が新たな扉を開ける日なのだ。


*1:「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!マサルさん」におけるモエモエの発言参照
author : hiziri | comments (0) | trackbacks (0)