九段坂三番町

■ 愚息 18:55
　わしには1歳8カ月になる息子さんがいる。なので、わしが「愚息」と言えば彼を指す。

　2年前までは、「愚息」となんておおっぴらに言えるもんですか！　という感じであった。言ってたけど。
「息子さん」と言えば、そりゃもうアータ、ねぇ、なんつーの、息子さんそのものを指しているのかテメーみたいな。

　これでもわしは子煩悩と自負している。家族ラヴー、であって家族の家族による家族のための家族がモットーだ。
したがって、至る所でわしは息子自慢を繰り広げる。果てしない大冒険。我が息子の写真を抱えて奔走する日々だ。
その相手が職場の上司さまであろうと、同僚諸氏だろうと、仕事先であろうと、うら若き男子であろうと、花も恥じらう女子であろうと、
はたまた海外出張時にわしを差し止めたドイツの空港職員であっても、「息子さん」を連呼しているのである。

　おっとっと、なんだ羨んでいませんか？（いません）
　
　でも「ムスコさん」とカタカナで書いたらアウトですか？