九段坂三番町

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■ 新刊

2005/06/24 金 21:35 | -

 わしが、その作品を敬愛してやまない作家であるところの大沢在昌氏の新刊ノベルス「天使の爪」を購入した。上下巻で価格は各999円。すなわち2冊で2,000円であり、レジで支払いしながら驚愕の叫びを必死で抑えたのはここだけの秘密。や、本の全てが高いとは言わんし、大沢先生にはビシバシと貢いでいきたい。そして購入したからにはその価値を認めたことではあるのだが、もうちっと安くなりまへんか……そういう読者は数年後に発刊されるであろう文庫版を待つしかないのだろうか。

 現在上巻を読み終わり、下巻に取りかかろうかというところだが、価格以上に愉快な作品であることは間違いない。愛読者としては嬉しい限りだ。つーか、大沢マニヤ以外に勧められるか、と言う観点は一切考慮していないのであしからず。もちろんマニヤとしては勧めていきたいのだが。

 本作品は、超傑作の「天使の牙」の続編。前作は映画化されたが、そちらは残念ながら駄目映画らしいので、(いないと思うけど)映画版だけ見た人はちょっと手が出にくいかもしれない。だがっ、ハードでタフな女性主人公と魅力的なバイプレイヤーたちが展開していくストーリーは読み応え満点だ。ちなみにそんな女性キャラがお好みの方には、同じく大沢先生の「相続人TOMOKO」「撃つ薔薇〜AD2023涼子」を激しくオススメする。

 てなわけで、今日は帰り道の通勤電車が楽しみなのであった。
author : hiziri | comments (0) | trackbacks (0)