■ 雨の日は下を見て
2005/06/15 水 20:21 | -
普段、開放感を求めるためか、空を見上げていることが多い。ビルの建ち並ぶ都市部でも、なんとか青空を見つけ出したい。都内から出ると、すぐに大きな空が頭上に広がって、少し安心する。
6月も半ばを過ぎ、梅雨がやってきた。今日の東京は梅雨らしい空模様で、さえない曇り空にしっとりと雨が降り続く。傘をさして歩くしかない。
昼食を摂ったあと、会社近くの公園まで足を伸ばす。ちょっとだけ遠回りになるけれど、わずかに心を落ち着けられる。わしは、この数十秒の散歩が結構好きで、普段は、公園に入ると騒がしい子供たちを尻目に空を見上げて会社に戻る。
ところが今日は雨だ。傘をさしている。空を見つめられないこともないが、普段より視界はグンと狭い。で、わしの意識は自分の正面ではなく、なぜか地面に向いた。
自分が進もうとしている道の脇には、草が生い茂る。石の上は苔むしている。鬱蒼と茂る木々とはこのことだな、と公園内の巨木を目にして思う。しとしと、という擬音がピッタリの雨で、いわゆる侘び寂びというか、なんともまぁエエ感じの雰囲気を味わえた。たまには下向いてみよか、と思ったのであった。
6月も半ばを過ぎ、梅雨がやってきた。今日の東京は梅雨らしい空模様で、さえない曇り空にしっとりと雨が降り続く。傘をさして歩くしかない。
昼食を摂ったあと、会社近くの公園まで足を伸ばす。ちょっとだけ遠回りになるけれど、わずかに心を落ち着けられる。わしは、この数十秒の散歩が結構好きで、普段は、公園に入ると騒がしい子供たちを尻目に空を見上げて会社に戻る。
ところが今日は雨だ。傘をさしている。空を見つめられないこともないが、普段より視界はグンと狭い。で、わしの意識は自分の正面ではなく、なぜか地面に向いた。
自分が進もうとしている道の脇には、草が生い茂る。石の上は苔むしている。鬱蒼と茂る木々とはこのことだな、と公園内の巨木を目にして思う。しとしと、という擬音がピッタリの雨で、いわゆる侘び寂びというか、なんともまぁエエ感じの雰囲気を味わえた。たまには下向いてみよか、と思ったのであった。