九段坂三番町

　なんか今日、すげぇ暑いんですけど、まるで夏のように暑いんですけど、なんでですかね。なんでこんなに暑いんですかね。暑いなぁいやあ暑いなぁ。

　いやいや、涼しいさ。そう、涼しい。快適だなぁこんなに素敵な気温はっていうか暑いっすね。夏が来たなぁ、というわけで、ちょっと錯乱してみた三十路初の夏であった。

　あまりに休みが続くと、精神も肉体も鈍る。従って3連休くらいがちょうど良い。

　そんな連休が、ちょうど多忙さを極めた週の直後に設定されていることなど、わしは知るよしもなく、3連休の直前になって気づいたことを正直に吐露しておきたい。

　では、その3連休、どのように過ごしたのであろうか。わしの身に特筆すべき出来事が発生したのは、連休の初日、すなわち土曜日の夜のことじゃった。ちょいと近隣の郊外型ショッピングセンターへお出かけし、夕刻に帰宅したわしは、その胸に眠りにつこうとしていた息子さんを抱いていた。

　ちょいと遅い昼寝だが、寝かせてやろうと思い、抱きかかえたまま、彼用の布団を敷いて横にする。と、いきなり息子さんは目覚めてしまった。とはいえ、疲れていたのか、そのまま体は横たえており、わしも添い寝するような形で一緒に横になった。