九段坂三番町

　屋形船からの帰宅時、足下をさっと通り過ぎる影があった。よぉく見ると猫。それも子猫サイズ。

　あっという間に離れていったので、ぼーっと見ていたら、タクシー乗り場に到着して、さらにタクシーの下に隠れた。そのタクシーの後ろに止まっていた車から運転手が降りてきて、子猫を脅かしてタクシーの下から追い出した。思わずほほえむ。

　ちょっと気になって、あとをつけてみたら、駐輪場の隅に隠れていた。見ているだけで心臓が高鳴って、「ウチで飼っちゃうかー？」とか思って近寄って写真を一枚。さらに近づこうとしたら逃げられた。無念。

　屋形船に乗ってきた。5月〜6月生まれの友人知人初めての人が入り交じって約20人。立会川から出発して台場まで。さらに勝鬨橋まで眺めてしまった。台場周辺はさすがに美しい。レインボーブリッジの何がレインボーかよくわからんが、美しいことは否定できん。

　船はほどよく揺れていて、夏の心地よさを促進してくれた。アルコールが体内を駆け巡るスピードも、揺れによって増幅されていたようで、さほど呑んでいないのに、ほろ酔い気分を味わえた。すごい。いつか石油王になったら、花火大会の日に借り切っていきたい。