九段坂三番町

　開店直後という時間帯の秋葉原は、まださほど人が多くないのだ、ということは後で思い知った。まずはクレバリーとかあきばおーなどが立ち並ぶ一帯を歩く。つか、開店前のあきばおー前に、なんか6人くらい男性がたむろしていたのだが、大陸の人であろうか。そして、ヨドバシアキバへ。互いに買い物をし終わると、ちょうど昼飯ちょっと前、という時間帯だったので、混む前に済ませようと考え、速やかに店へ。実は、この時点で歩き始めてから、3時間ぶりにの着席。思わぬ重圧を腰で実感する。痛みというのとは、ちと違う。じんわりとした疲れが腰で得られるのだ。余談だが、ヨドバシアキバのスタッフにお手伝いしていただいて、おサイフケータイにポイントカードアプリを入れてみた。さすがにナビゲートされるとスムーズに進む。店員の話によれば、「Edyを使う人は増えてきた。ドコモのiDはまだまだだが、皆無というわけではない」という。

　さて、買い物＆食事を済ませた後、再びアキバ散策へ。PC-Successなどに立ち寄り、目的を果たす。途中、いろんなバルクを売っている店を覗く。6GBのHDD、もちろん中古だが、300円て。単に容量だけ見れば、超格安。DVD-Rには負けるか。いらないけど。あと、途中、すれ違った人が「インターネット喫茶」と言うてはった。カフェ、ちゃうねんなぁ……と思わず遠い目になる。国籍不明の黒人風な男性が、路上でデジカメをたくさん並べていた。もしかしたら譲ってくれるのかもしれないが、深入りしないことにした。あと懐中電灯ばかり並べていた路上の店（？）に人だかり。なにがあるのか……。

　疲れ果てた我々は、最後にアキバらしいスポットを押さえるべく、いわゆる1つのメイドカフェへ。どうみても観光客です。ありがとうございました。なんというか、わしが作ったような味のアイスコーヒーを飲んだのだが、そこに至るまでの接客は、この場でしか味わえないものなのだなぁ。と、もはやメイド喫茶終焉か？　と囁かれつつあるうわやめｒくぁｗせｄｒｆｔｇｙふじこｌｐ。

　表に出ると、インド人風の男性6人と日本人風男性1人が何かを持って談笑している。我々が近づくと、インド人風の団体がお礼を言って去っていったようだ。道を聞かれていたのであろう。でも、6人ぐらいに囲まれるのはちと怖い。

　アキバの目抜き通りに戻ると、歩行者天国になっていて、なんだか路上ライブ真っ盛り。取材してるっぽい人々も多数。ていうか、立派なカメラを持っている人が、あんなにたくさん、こんなにぎっしり詰まっている空間は宇宙広しといえども、アキバだけと思う。


　さて、秋葉原駅に到着し、時計を見ると、まだおやつの時間になったばかり。さて、どうしようと逡巡していたわしの脳裏に、先週の「アド街」がフラッシュバック。そうだ、表参道に行こう。というわけで、地下鉄に乗って、2月11日にオープンしたばかりの「表参道ヒルズ」に向かう。もはや、三十路二人組の口数は少ない。

　きらびやかな秋葉原を去り、別の意味できらびやかな表参道に降り立つ。なんだ、明治神宮で祭でもあるのだろうか、参拝客だらけではないかと思ったら、全員、表参道ヒルズに向かっている。あまりの人の多さに写真撮影欲が適度に刺激され、適当に写真を撮る。木の上にたたずんで、ずっと人の行く様を眺めていたい。BGMは、「魔女の宅急便」のアレで。

　表参道ヒルズの入口に到着。と思ったら、ここは出口でーすと案内されていて入れない。セレブなら入れると思う。で、正式な玄関から表参道ヒルズに招き入れられる。どうやら中にはディズニーの貴重なアトラクションでも設けられているのですか？　と疑義を呈すほど、人が盛りだくさんで列をなしている。友人とアイコンタクトで、入場口から数m先にあるドアを目指す。出る。ああ、清々しい。新鮮な空気が肺を満たす。そして、私の表参道ヒルズデビューは30秒で幕を閉じた。3年後くらいにまた行こう。

　てなわけで、東京ツアー、お疲れでありました＞友。